Cisco Aironet 3800 電波がすぐに止まる 「青・赤・緑」点滅

 こんにちは。
先日、Aironet 3800をセットアップしていたところ、電波(SSID)が一瞬で停波し、インジケーターランプが 「青・赤・緑」点滅するなど、おかしな挙動をしてしまいました。その原因がわかりましたので、ご紹介します。



症状

まずは、症状を整理します。症状は大きく以下の二点です。
  • 電波(SSID)が一瞬で停波
   APを再起動すると、一瞬だけスマートフォンなどでSSIDを認識できるようになります。しかし2-3分すると停波してしまいます。

  • ランプが 「青・赤・緑」点滅
ステータスランプが上記の点滅をします。Ciscoのドキュメントでは「赤色、オフ、緑色、オフ、青色、オフに順に切り替わる → コントローラの Web インターフェイスからアクセス ポイント ロケーション コマンドが呼び出されました」といった内容を確認することができますが、私の症状には一致しないように思えました。



原因

原因は、APにPoE給電を行っていたPoEスイッチ(Cisco Catalyst 2960L)のCDP(Cisco Discovery Protocol)を無効に設定していたことでした。

MobilityExpress上ではフルパワー受電されている表記になっていたのですが、APのログにCisco PoE Negotiation Failed のようなエラーがあり、SWのPoE給電情報(show power inline)には、Ieee PD 15.4W(本来は30Wで機材名も出るはず)となっていました。
CDPを有効にしたところ、インジケータランプも正常に戻り、電波も問題なく出力されるようになりました。


ちなみに、CDPに対応していないPoE+対応スイッチ(x510-28gpxなど)では普通に給電できていました。

まとめ

もし、Aironetの挙動がおかしい!といった状態の方は一度電源を疑ってみては如何でしょうか? なにかの参考になれば幸いです。





付録: 試したこと

  • LANケーブル変更
  • SWのポート変更
  • 電源OFF→放電, 起動後放置
  • FWアップデート(latest)
  • FWダウングレード(suggest)
  • 初期化
  • 再起動
  • controller, apconsoleでのログ確認
  • 無線の電波を最小限に(SSID1つ, 160MHz→40MHzなど)
  • 起動直後の一瞬でWi-Fiに接続
etc...

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