【IX2105 NVRAM TEST: Fail】修理に挑戦する!


 以前の記事で紹介した、IX2105の起動シーケンスで表示されるNVRAM TEST: Failを改善したいと思います。


エラー内容の推測

今回、表示されているエラーは
NVRAM TEST: Fail


ということで、その名の通りNVRAMに何らかの問題がありTESTに失敗していると考えられます。
NVRAM Failの故障例を調べてみると、ICに取り付けられたSNAPHAT BATTというデータを保持するための電力を供給する電池のようなものがあり、その電池残量がなくなりエラーとなるケースが多いように見えました(フォロワー様からの助言もいただきました)。
そこで、今回は、この電池を交換してみたいと思います。

材料の準備

まず、交換する電池の確認をします。
採用されている電池はM4T28-BR12SH1というもので、マルツDigi-KeyAmazon等で入手できるようです。(IX2215も同じものでした。)
(稀に出品元が変更になったりしているため、Amazonはよく確認してください。)

しかし、どれもそれなりのお値段(1000円前後)かつ送料がかかり、本当にこれが原因かわからない状態で購入するか悩ましく思いました。(このくらい買ってしまえとも思う
そこで、たまたま自宅に放置されていて、同じ電池を搭載しているIX2005で実験してみることにしました。

上:IX2005, 下:IX2105, 黄色い四角い物体がバッテリー

電池の入れ替え Part1

準備が整ったので、実際に電池交換を行います。
今回は通電状態で交換作業を行いました。が、後の作業で非通電での交換作業でも問題なく動作しました。しかし、場合によってはConfigやBootstrap等が消える可能性や、感電等につながる事もあるかと考えられますので、十分注意し、自己責任でお願いします。


入れ替え自体は簡単で、両方のルータから電池を引き抜き、差し替えるだけです。
このとき、ショートやバッテリーの接続方向等に注意します。

取り外し時の画像


交換終了後、再起動を行いテストシーケンスを確認します。

結果



両方にNVRAMエラーが出るようになりました。
複数回再起動等行ってもダメ、電池戻してもダメ...(´・ω・`)







....ここで諦められるかぁ!
ということで、それぞれのバッテリーの電圧をテスターで測定しました。

すると、
IX2105にはいっていたバッテリー:100mV
IX2005にはいっていたバッテリー:1.25V

という結果になりました。
パット見、IX2005の方は正常に見えますが、データシートを確認すると、通常電圧は2.8Vであることがわかります。

つまり両方逝ってるのでは?

ということで、IX2005をもう一台召喚してみることにしました。



電池の入れ替え Part2

Part1と同様に入れ替えを行いました。
このときに、2台目のIX2005に付属していた電池は2.8V出力していることを確認しました。
交換は非通電状態で行いました。

結果

エラーが消え、問題なく利用できる状態になりました!
(2回くらい再起動したような気がする)



IX2005君には、そのうち電池を購入したいと思います。

まとめ

IX2105のNVRAM TEST FailはSNAPHAT BATTの交換で改善することが出来ました。しかし、バッテリーをケチって古い機種から流用したことで、トラブルに遭遇することになりました。
なにかの参考になれば幸いです。





ばいち

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